2012年11月20日火曜日

顎関節症の対症療法


顎関節症の対症療法の対象は疼痛と開口障害です。

先日、私の顎関節症セミナーを受講した先生から相談がありました。
「ベルギー在住の患者さんからつぎのようなメールがあり、対応に苦慮しているということでした。

こちらの歯医者に行ったところ
「本来、このくらい小さい穴だとしみることもないし、

1年くらいほっといても大丈夫なはずです。頭痛とか首、顔の痛みは顎関節症から来ているから奥歯を治療して何かかぶせるかどうか、口腔外科で見てもらって戻ってきて」

と言われてそれまで痛みを我慢するようにイヴィプロフェン600mgを渡されたのですが
強いのに効かなくて飲んでません。

その歯医者さんがいまいち信頼できそうもないので(失礼ながら)違うところに行く予定ですが予約がすぐ取れないのと仕事があるのでなかなか行けないでいます。

それからホームドクターに三叉神経の薬を出してもらってますが
そちらもほぼ効かないので止めました。

顔の痛みは少しよくなったのですが、首は4年ほど前に私がプチ事故を起こした時の鞭打ちが今出たのかとも思ってます。

なので、朝起きるとどこからか落ちたように酷い頭痛で目が覚めて今は左側の歯が
常に痛いのでベンザブロックを飲んでます。(何故かイヴより効きます)

皆さんは、このような問い合わせがあった場合、どのような対応をされますか?
歯髄炎を疑いますか?
この担当の先生は、起床時の痛みから顎関節症(咬合異常)を疑われ、この対策を私に問い合わせてこられました。

私も、これだけの情報では確信を持った診断はできません。

もし、咬合が関係しているなら画像にあるような「Aqualizerを送ってあげれば」と応えました。Aqualizerは、患者さんの症状が咬合と関係しているかどうかを診るのにも適しています。

私の医院でも、疼痛が我慢できない患者さんで、スプリントを作る時間がない場合にはAqualizerを利用します。つねに1つは常備しておくようにしています。あまり長く買い置きしておきますと、上下の歯の間に挟む部分の液体が乾燥してしまうようです。




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