最近ゴルフの調子が悪く、旧知のレッスンプロを頼りに練習中。レッスンの成果を試しに、いざゴルフ場へという矢先の雨です。残念!
というわけで、今日も炬燵で顎関節症の本の執筆です。
話題は引き続き歯ぎしりです。
睡眠時の歯ぎしりなどの咀嚼筋の不随意運動で起こる症状は深刻です。歯をかみ合わせる力(咬合力)は通常自分の体重と同じくらいの力だと言われています。私が実際に測った人では200㎏の咬合力を発揮する人がいました。
これだけ大きな力で、歯を《こすり合わせる》わけですからその破壊力は相当なものです。
この結果、①歯がすり減る ②歯が破折する ③歯がグラグラする(歯周病になる) ④顎関節の組織に異常が生じる という症状が起きます。
下の3枚の写真は、ある外科医の口の中の状態です。かなりの歯の“すり減り”がみられます。「歯が短くなって見えないので患者さんと話すときに恥ずかしい」とのことでした。
この“すり減り”は睡眠時ブラキシズム(睡眠中の歯ぎしり)によって生じたものと思われます。患者さんには歯ぎしりの自覚はありませんでした。
画像をクリックすると拡大されます。
さて、この患者さんの治療後の経過は???
先日の馬場教授の話では
「睡眠時ブラキシズムの根本的な治療法はないが・・・・」
もし、睡眠時ブラキシズムが治らないというなら
このまま、破壊され続けるのを待って総入れ歯にするか?
総入れ歯でも、ブラキシズムが起きれば、さらなる悲劇が・・・・
この結末はいかに!
この患者さんは2~3ヵ月後に定期チェックに来院されていますので、
定期チェック時に写真をアップします。ご期待ください。
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