技工所を訪問するのは、10数年振りです。
私が抱いていた技工所のイメージとは異なり、明るくて清潔な環境でした。
目的は、8月のセミナー「新しい顎関節症の考え方と治療法」の打ち合わせです。
①咬合調整実習に使用する顎模型の選択と製作依頼です。
恩田さん(下の写真の一番右の方)の歯列のエポキシ模型を16組製作してもらい、これを利用して
咬合調整実習をすることにしました。
②受講生からご自身の顎模型を技工所に送ってもらい、あらかじめ3種類のスプリントを作っておい
てもらいます。これを当日各自の口腔内で調整してもらいます。
スプリント製作を担当していただく野崎さんとの打ち合わせ
セミナーでは、合計4種類のスプリントを紹介しますが、そのうちの3種類は受講生がご自分の口腔内に装着し、体験することができます。
また、そのうちの一種類は第一日目の就寝時に装着し、ご自身で夜間の装着体験をしていただきます。
現在、私の医院では症例に応じて、4種類のスプリントを使い分けています。一種類のスプリントでは、治るケースがごく一部になります。
その意味では、3種類のスプリントをご自分の口腔内で体験できる画期的なセミナーになると思います。
また、スプリントで得られた新しい下顎位で、咬合調整、咬合面の修復、矯正のいずれかの方法で治療を完了させますが、今回は咬合調整の実習を行います。
咬合調整を体験することで、理想的な咬合とは?異常な咬合とは?を明確に知ることができます。
サヤカさんの所長は小林さんで、彼は私のブログのお師匠さんです。
ご自身で、ほぼ毎日ブログを更新され、内容も専門的なものです。
皆さんも一度ご覧下さい。
この技工所は、10名ほどの技工士さんで構成されていますが、休日は手分けして色々なセミナーに出席され知識を共有されています。
それぞれの真摯なお人柄も影響して、個々が自信を持って自分たちの職業を、職場を大切にされていると印象を受けました。