昨日、今日と雨が降り過ごしやすい日が続いています。
庭の木々も勢いを取り戻したようです。
久しぶりに線維筋痛症の話題を取り上げます。
我が家では、日本経済新聞、毎日新聞を購読しています。8月31日の日経、9月3日の毎日に相次いで線維筋痛症が取り上げられました。
今回は、8月31日の日経の記事を紹介したいと思います。
線維筋痛症は、全身に耐えられないほどの激しい痛みが続くのが主症状です。しかし、この原因や発症の仕組みが分かっていません。
診断の決め手は、上の記事の左上の図にあるように18ヵ所の圧痛点のうち11ヵ所以上で痛みを感じれば、線維筋痛症と診断します。
また、問診票による診断も役立ちます。問診票については回を改めて触れることにします。
国内患者数は約200万人と推定され、その7割が女性です。
肉体的・精神的なストレスが引き金になり、耐えられない痛みに襲われます。この引き金になるのが歯科治療という症例もあるようです。また顎関節症が引き金になる場合もあるようです。
私が体験した2人の線維筋痛症の患者さんは、30台の女性で2人とも復位性関節円板前方転位でした。
復位性関節円板前方転位が誘因になっていたのか?それとも復位性関節円板前方転位の症状が線維筋痛症を発症させたかは、不明です。
いずれにしても、一般医師の間でも認知度が低い病気が歯科治療や顎関節症と深い関係にあることを知り、診断ができるようにしておく必要があります。
次回は、「線維筋痛症の治療薬」というホットな話題を取り上げます。