2012年2月22日水曜日

歯ぎしり2

昨日に引き続き「歯ぎしり」について触れます。
筋組織は、骨格筋、心筋、平滑筋の3つに分類されます。骨格筋は骨に付着し骨を動かす筋です。心筋は心臓壁を構成しています。平滑筋は胃や腸管、血管などの中空組織の壁を構成しています。
骨格筋は随意筋で、私たちが動かそうとすると動かすことができる筋です。
心筋や平滑筋は不随意筋で、私たちの意思では直接動かすことはできません。例えば心筋を早く収縮させたければ激しい運動をするなど、間接的にしか運動をコントロールすることしかできません。
心筋が随意筋であったら、寝ている間も心臓を意識的に動かしていなけばなりません。つまり、安心して寝ているわけにはいきません。
咀嚼筋(下顎を動かす筋)は、骨格筋で、噛もうとするときに動かすことができる筋です。この筋が不随意運動するのが、歯ぎしりです。この他の咀嚼筋の不随意運動としては、「噛みしめ」やカチカチ上下の歯を触れ合わせる「タッピング」という現象があります。
これらの運動を、総称してTooth contact habitsとよんでいる人もあります。
この中で、特に有害なのが睡眠時の歯ぎしり・睡眠時ブラキシズムです。この不随意運動を治せるかどうかが、歯科界の明暗を分けることにもなりかねません。
その前に、患者さんに睡眠時ブラキシズムがあるかどうかを診断しなければなりません。
私の医院では、二つの装置を使用して睡眠時ブラキシズムの動向を探っています。
1つはBiteStrip もう1つはGrindCare です。両者とも、日本の薬事は通っていませんので容易に手に入れることはできません。
睡眠時ブラキシズムの詳細や両製品の特徴や測定成績などは、明日から触れていきます。

画面をクリックすると拡大されます。

GrndCare

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