2012年8月3日金曜日

顎関節症の矯正治療3

診療室を入ると正面に見える花台の生け花です。
これは当院の歯科衛生士が活けたものです。
私の医院では、患者さんの心を和らげてもらうように
生け花を欠かさないようにしています。

さて今回は、私の受講している矯正治療について触れます。

前回のセットアップ模型をご覧下さい。
セットアップ模型は初診時のあらゆる情報を分析し、その患者さんにとって最適・最善の機能・審美性を備えた口腔を具体化したものです。

分析をする主な項目として、
①セファログラムと呼ばれる頭部の規格レントゲン写真の分析
②側貌を中心としたマクロな分析
③口唇と歯列の関係を中心としたミニな分析
④歯の形や色、傾斜などのミクロな分析
などなどを統合し、患者さんの要望、家族の意見などを考慮したうえで、保全すべき現状と改善すべき初診時の状態を勘案して作られたものがセットアップ模型です。
ですから、セットアップ模型は担当する矯正家のすべての知識の結晶です。

このセットアップ模型を作るに際しては顎関節のことも考慮されなくては、なりません。

次回は、矯正治療を始める前に考慮すべき顎関節症々状について、私の意見を述べることにします。

何回もご案内していますが、今月11,12日と顎関節症治療セミナーを開催します。受講の先生には、なるべく多くの知識を学んでいただくために、できるだけ事前にできる準備を進めています。
今回のハンズオンコースで作るスプリントは、3種類です。
すでに、受講生の先生方にはご自分の模型を、さいたま市にありますサヤカさんという技工所に送ってもらっています。サヤカさんでは、現在各先生方の3種類のスプリント作りに大わらわです。この状況はサヤカさんのHomePage http://sayakaattitude.blogspot.jp/ でご確認下さい。
さらに、サヤカさんには無理を言って、関節円板変位がある技工士さんのエポキシ樹脂模型を16組作成してもらい、当日咬合調整実習に使います。サヤカさんお世話になります。





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