2012年3月2日金曜日

顎関節症と体の歪み1

「あなたの体は歪んでいませんか?」と問われると、ある人は「歪んでないと思います」と答え、ある人は「写真を撮ると、いつも右に傾いでいます」と答えます。さて、あなたは何と答えるでしょうか?
私は、ここ5年ほど、顎関節症や“かみ合わせ”の問題を主訴に来院される患者さんには、まず全身の正面写真を撮って診断を始めます。
「なんで、歯医者さんが全身の写真を撮るの?」と思われるでしょう。
ほとんどの顎関節症患者さんや“かみ合わせ”に問題のある方の体は歪んでいることが解かったからです。
“かみ合わせ”の異常が、体の歪みを起こす仕組みを知ることが、顎関節症を理解するキーポイントになります。
また、この仕組みを理解するには「筋骨格安定位(Musculoskeletally stable position)」という言葉をキーワードにする必要があります。
来週から顎関節症と体の歪みについて、できるだけ易しく解説していきますのでお付き合い下さい。
あなたの健康を左右する問題かもしれませんよ!

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世界で一番読まれている顎関節症の咬合治療の本です。
1985年の初版以来5回にわたって改訂されています。
この本の中には17回にわたりMusculoskeletally stable position という
言葉が出てきます。著者Okeson は、この本の最重要なキーワードと考えているのでしょう。

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