2012年3月22日木曜日

驚異の3Dスプリント8

今日の午後は17度になるということで期待していましたが、あまり気温が上がりませんでした。
しかし、春の訪れを感じることができる一日でした。

庭の梅もやっと満開を迎えました。


今回は引き続き3Dスプリントの話です。

3Dスプリントを最も適応したい症例は、関節円板偏位です。

以前、紹介した Okeson の分類では関節円板偏位という病名が明記されてされていますが、具体的な治療法が説明されていません。

下の表は、日本顎関節学会が1996年に提唱した分類です。


この分類には、関節円板偏位は、欠落しています。

Okeson のManagement of Temporomandibular Disorders and Occlusion は1996年から現在まで、3回改訂されています。といことは、この間に新しい知見が出ているからでしょう。

日本顎関節学会でも、この分類を早く改訂し関節円板偏位を、分類に加えるべきです。

というのは、前にも書きましたが、関節円板転位がいきなり発症するのではなく、関節円板偏位
経過して関節円板転位が発症します。
関節円板転位を治すには、患者さんも術者も長い期間と労力を費やす必要があります。それに引き替え関節円板偏位は、比較的簡単に治すことができます。
咬合違和感」などの関節円板偏位の症状を見逃すことなく、早期に処置することが望まれます。

次回は「咬合違和感」を話題に取り上げます。


0 件のコメント:

コメントを投稿