神奈川歯科大学の玉置先生は、咬合違和感の症状として以下の項目を挙げています。
●咬み合わせが不快だ
●上下の歯がうまく咬み合っていない
●どこで咬めばいいかわからない
●咬み合わせがズレた感じがする
●咬み合わせが安定しない
●咬み合わせがねじれる感じがする
●上下の歯を咬み合わせることができない
●咬み合わせると斜めに当たる
●左右の当たり方が違う
●当たる場所がおかしい
●当たると不快、痛い
●強く深く咬み込んでしまう
●咬み合わせが低く当たらない
●歯列の幅が広く(狭く)感じる
●歯が内側(外側)に傾斜している
このような、訴えをお持ちの方は大勢いらっしゃいます。
このブログの読者の中にも、思い当たる方もいらっしゃるかもしれません。
このような患者さんの上下の歯の接触関係をいきなり診ても、異常は見当たりません。ほとんどの症例が関節円板偏位に分類される症例です。すなわち3Dスプリントの適応症です。
3Dスプリントを装着し、側頭骨下顎窩・関節円板・下顎骨下顎頭の関係が筋骨格安定位に戻るのを確認してから、咬合の診査を行います。
豊洲でご開業の先生から、「私の医院の先生方に咬合の話をしていただきたい」という依頼を受けました。そこで10名の歯科医師を対象に実習を含めたセミナーを開催しました。
この種のセミナーでは、まず患者さん探しから始めます。
二人でペアーを組んでもらい、次のようなテストを行います。
1人は検者、他の1人は被験者になります。
被験者は腕を水平に保ち、グッと噛みしめます。検者は被験者の腕を押し下げます。
つぎに、被験者は口を開き(上下の歯を接触させない)、検者は同じように腕を押し下げます。
グッと噛みしめた時と、口を開いたときの腕の抵抗の強さをみます。
咬合に問題がない場合は、グッと噛みしめた方が力が入り、腕を水平に保つことができます。
このテストを、咬合の機能テストと呼んでいます。
咬合違和感を訴える患者さんのほとんどは、このテストでグッと噛んだ時の方が明らかに腕の抵抗が低くなります。ぜひ、一度試みて下さい。
10名も受講者がいますと、1人、2人はこのテストに引っかかってくる方がいます。このセミナーでも、患者さんを見つけることができました。
この患者さんの、3Dスプリント作製のデモからセミナーを始めました。
続きは、次回のお楽しみに・・・・・・・・
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