2012年6月25日月曜日

関節円板前方転位

昨日の日曜日は、メディカルスキャニングhttp://www.medicalscanning.net/主催の講演会に参加しました。
演題は「基本から学ぶインプラントの画像診断」でした。


講師は、日本大学松戸歯学部放射線学講座・金田隆教授でした。
講演内容は、インプラント手術の際に画像を診て、ここまで押さえておけば安心できるという、よく整理された明確な内容でした。

金田先生は、ご承知のように私が開催する8月11,12日の「新しい顎関節症の考え方と治療法」の講師としてお招きします。
昨日の講演は午前中に終わりましたので、昼食をご一緒に摂りながら8月の打ち合わせをさせていただきました。
私の診療室で治療した関節円板前方転位の3名の患者さんの術前・術後のMRIを、セミナー当日解説していただけることになりました。

関節円板前方転位は復位性と非復位性がありますが、特に非復位性の場合は発症から6ヵ月以上経つと、治らないと言われています。金田先生に解説をお願いする一例は、非復位性で発症からかなり経過していましたが、2ヵ月ほどで治りました。

術後お母さんから次のようなメールいただきました。

お忙しい中、丁寧なご説明ありがとうございました。
お陰さまで、K子の顎の状態が急速に改善し、
ここのところ体調も良くなってまいりました。
短期間でここまで回復し、驚くと同時に感謝しております。
顎の状態が安定した後、矯正治療をお願いしたいと思っておりますが、
どのような治療になるのか伺ってから最終的に決めたいと考えて
おります。

この患者さんは、7月5日からデイモンシステムを採用している矯正専門医のところで治療を開始することになりました。
治療期間は、14ヵ月ほどですが、術後が楽しみです。

金田先生のお話では、「田中先生のところの治療後では、術後に驚くほど開口量が大きくなっている。メディカルスキャニングのマネージャに、術前にちゃんと口を開かせて撮影しているのか?と確かめたくらいです。顎関節症専門の先生から、ちゃんと治療したので改善されているはずだということで、術後のMRIを撮影するが、改善されているケースは見たことがない」ということでした。

私の医院では、現在何人かの関節円板前方転位の患者さんの治療を行っていますが、さらに確実により短期間で治療できる方法を開発中です。

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