2012年5月29日火曜日

顎関節症 疼痛

やっと、普段の診療体制に戻ることができました。
やれやれと思ったところ難症例に遭遇しました。

今日の初診患者さんは、ペインクリニックからの紹介です。
35歳の女性です。
主訴は、両口角から正中にかけての口唇下部の痛みです。

画像をクリックすると拡大されます。
8年間に15の医療機関を訪れています。数えるだけでも大変。
発端は、上両側親知らずの抜歯後、顎の中央に激痛、その後さまざまな症状が・・・・・

下顎中切歯、側切歯部のレントゲンを撮りましたが、特に異常なし。
さて、どうしましょうか?????
今まで、下顎前歯のトラブル以外で該当部に痛みが出たケースは、初めての経験です。

私の推理は、・・・・・・もっと推理小説を読んで推理力をつけておけば良かったかな!
上顎親知らずが側方運動をガイドしていたのが、抜歯したためにガイドがなくなり平衡側の接触が出て、その影響で痛みが出てきたのではないか?
そこで、側方運動時のガイドを調べてみました。両側とも側方運動時に平衡側接触がありました。

いきなり、犬歯ガイドを作ろうかなと思いましたが、患者さんが以前に作ったスプリントを持参し、現在使用していないということでしたので、とりあえずそのスプリント上でガイドを作ってみることにしました。

Aは術前、Bの赤いマークは筋骨格安定位と思われる下顎位での接触、グリーンは習慣性咬合位での接触を示しています。このスプリントを作った先生は、何を目指していたのでしょうかね???
Cは、両側の接触を整え、犬歯誘導を与えたところ。


犬歯誘導を与えたスプリント

例によって、正面写真を撮ってみました。
うまく、鼻筋が正中を通るようになりました。

毎朝、頭痛があるそうです。せめて頭痛くらいは治ってもらいたいものです。
明日、電話で経過を知らしてもらうように頼んであります。
さて、結果は・・・・・・治るといいですね。





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