2012年7月18日水曜日

咬み合わせの違和感


先週末に咬み合わせの違和感があり、来院された患者さんの石膏模型です。

この患者さんの訴えは、「咬むとギリギリいって、不快感がある」ということでした。
主訴から判断して関節円板変位のケースだろうと思い、口の中を見せてもらいました。

左上の7と上の両中切歯に咬み合せ時に違和感があるということでした。
前医でも、「咬み合わせの違和感がある」ということで、調整を求めたそうですが、「これ以上削れない」ということで、ゴルフ友達である私の同級生に相談したら、「田中先生に診てもらったら」ということで来院されました。

問題の3歯とも動揺があり、なるほど咬合紙による診査では、異常がありません。咬合紙に印記される前に歯が動くからです。多分、前医は指で動揺を抑えないで咬合診査を行ったので、患者さんの訴えが分からなかったのでしょう。

あまりにも単純に、解決できるケースで拍子抜けしました。

この患者さんは77歳です。
左上の7を抜き、5~5までの短縮歯列で経過を見ていくか、上顎大臼歯部を修復するか?迷うところです。患者さんとよく相談して決めることにします。


0 件のコメント:

コメントを投稿