2012年3月7日水曜日

顎関節症と体の歪み3

今日はやっと暖かくなりました。この調子で春を迎えられればよいのですが・・・・・

昨日に引き続き、筋骨格安定位についてお話いたします。

グッとかんだ時に、側頭骨・下顎窩、関節円板、下顎骨・下顎頭はどのように排列しているのが理想的なのでしょうか?

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右の図は、正常な患者さんの閉口時のMRI像です。MRI像は、「必携・顎口腔領域 画像解剖アトラス」金田隆編・砂書房からコピーさせていただきました。この本は、名前の通り、歯科医には必携の書です。ぜひ、蔵書に加えられることをお勧めします。

金田先生は日大松戸の放射線学教室教授を務められる気鋭の先生です。
私の顎関節症患者さんのCT、MRI撮影はメディカルスキャニングhttp://www.medicalscanning.net/にお願いしています。画像の読影は、同社を通じて金田先生にお願いしております。
ちなみに、CTとMRI撮影費の患者さん一部負担金は8500円程度です。

画像でお分かりのように、下顎頭は下顎窩の前上方に位置しています。そして下顎頭は関節円板の中央狭窄部に向かっています。この状態が筋骨格安定位における3者の生理的な排列位置です。
赤い矢印は側頭筋や頬筋などの閉口筋の働く方向を示しています。強い咬合力で噛むときには、下顎頭は、この方向に加圧されます。
関節円板の中央狭窄部は、神経や血管がほとんど分布していませんので、強い咬合力に耐えることができます。

続きは、明日にでも・・・・・おやすみなさい!

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