2012年3月28日水曜日

咬合調整

今朝の茶臼岳を中心とした那須連山の様子です。
今日は、暖かい晴天が期待できそうです。

今回も前回に続き、咬合調整について触れます。

上の写真は、全顎の咬合調整に使用した咬合紙の量を示しています。
赤い咬合紙は中心咬合位の調整に使用します。
この他に側方、前方などの調整にはグリーンの咬合紙を使用しますので、
かなりの量(枚数)の咬合紙を使用することになります。
手際よく行わないと長時間かかりますので、アシスタントの熟達も必要です。

画像をクリックすると拡大されます。

さて、皆さんはどんな咬合紙をお使いですか?
薄ければ薄いほど良いのですが、マークの着き具合などが微妙に違ってきます。
インクの質、インクをシートに接着させる接着剤の厚さ、質などの問題もあります。
私は、ハネル社(輸入元・茂久田商会http://www.mokuda.co.jp/)の12ミクロンの片面を使用しています。
咬合紙選択で、一番重視しているのはインクの抜け具合です。マークは参考にしますが、絶対信用する訳ではありません。
咬合紙を透かして見ることが、咬合調整を成功させる秘訣だと考えています。

という訳で、咬合紙選びは日常のインレー、クラウン,ブリッジ、義歯などの咬合治療を成功させるキーになります。
特に、歯根膜という緩衝装置を持たないインプラント上部構造の咬合位の決定と、この位置での正確な調整が必須のものになります。

国産では8ミクロンの咬合紙が発売されていますが、マークが着きにくいという欠点があります。残念ながら、国産では使い物になる咬合紙はありません。
GC社で、新規に開発していますが試作品で止まっているようです。

では、また次回に・・・・・・

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